2007-05-10 第166回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
げていくんだと、金利が低過ぎるから一定のペースで金利を引き上げていくんだと、その過程では経済や物価の状況が多少振れようとそんなことに関係なく上げていくんだというふうな理解に結び付くことを私どもは過剰に心配しているのかもしれませんが、やはりそこを心配しておりまして、何事も見ないで一定のペースで正常化を図るということではないという意味で、正常化という言葉を使うことは私どもはかなり慎重に使っておりますけれども、金利機能
げていくんだと、金利が低過ぎるから一定のペースで金利を引き上げていくんだと、その過程では経済や物価の状況が多少振れようとそんなことに関係なく上げていくんだというふうな理解に結び付くことを私どもは過剰に心配しているのかもしれませんが、やはりそこを心配しておりまして、何事も見ないで一定のペースで正常化を図るということではないという意味で、正常化という言葉を使うことは私どもはかなり慎重に使っておりますけれども、金利機能
官が担ってきた部門というのはできるだけ小さくしていく、そして金利機能というものが正常に働いていく、そういう金融は目指していかなければならないと考えております。
したがいまして、日本銀行として、潜在成長能力を上げる、かつそれを持続的に現実のものとして実現していくためには、いつも金利機能が十分資金及び資源を最適のところに配分するという機能を働かしていかなければ実現しないと。そこが日本銀行の最大の責任負担の部分でございますので、そこをしっかりやっていくと。
○福井参考人 金利と申しますものは、経済、物価の情勢に見合った金利水準というところにセットされて初めて金利機能が最大限その効用を発揮する、資源の再配分機能というのを最も有効に発揮することによって経済の活力を最大限引き出し、いい経済のパフォーマンスを実現していく道につながる、こういうことになります。
私は、金利機能という金融市場の役割を殺してしまう現在の量的緩和政策というのは異例であるということは確かでありまして、実体経済が正常に戻っていけば、金融政策を平時に戻すのは当然のことだと思います。しかしながら、現状で日本経済が正常化したと判断してよいのかどうかということが問題となっていると思います。
そういう意味から申しますと、量的緩和政策の枠組みからの脱却というのは、文字どおり、非常に経済が危機的な状況にあったときに異例な措置として金利機能というものを犠牲にして施してきた政策でございますので、経済が比較的好ましい状況に近づいてきているという段階では、この政策を修正して、通常の金利政策のもとで、今度は、比較的低い金利でその後の経済のパスというものを滑らかにいい方向に持っていくという一連の過程にスムーズ
「量的緩和 出口の哲学」というタイトルですが、日銀が振りかざしているのは物価論だがインフレ論ではない、むしろ金利機能を殺してしまうなどの副作用を強調して解除を正当化しようとしている、問題となるのはこうした副作用を取り除くことと改革加速のどっちかを優先するか、この時期に副作用と財政改革の軽重を日銀が独立性の名の下に決めていいのかどうかだと述べているくだりがありますが、こうした批判に対して福井総裁は何とお
そして、デフレ脱却のために金利機能を殺してまで量的緩和政策という異常な金融政策をやっているこのやり方を、正常な金融政策の姿に戻したい。つまり、金利が機能するような条件をまずきちんと整備したい。その過程を通じて、経済がさらによりよく均衡のとれた姿になる、最終的に、インフレが目前に迫るというふうな状況を見ないまま、願わくば均衡のある日本経済の姿に持っていきたいということでございます。
これは、そういう意味では金利機能が有効に作用して、比較的少ない量の流動性であってもうまく再配分される、こういうことがあったわけでありますけれども、やはり不況が深まり、様々な金融上の不安が起こってくるということになりますと、資金の出し手からいいますと取り手の信用度というものがだんだん正確には把握し切れなくなってくる。
限界的なコストというのは何を意識しているかということでありますけれども、やはり金融市場において多額の流動性を供給するということは、先ほど申し上げましたように、本来すべて金利機能で資金の再配分が行われる部分というものをかなり減殺している、つまり金利機能の役割を低下させているということがあります。これが私どもにとっては一番副作用だというふうに思っています。
経済学でも、一定の、二%以上と言っていますけれども、一定の金利がないと金利機能は働かないし、経済学も働かないということが言われているわけで、このことをよくかみしめていただきたいというふうに思います。
しかし、申し上げられることは、将来は再び金融市場の金利機能を回復していかなきゃいけない。もう一つは、出口に差しかかったからといって、市場の期待の形成ぶりについて、我々は、今までの注意の払い方から比べてうんと気楽になっていいよというふうにはやはり思えない。
将来、出口から本当に出ていきます場合に重要なこと、先ほどからも申し上げておりますが、市場の金利機能を早く回復させる、もう一つは、引き続き、市場心理の、つまり期待の安定化のために、十分我々は正確な情勢判断をし、それを十分コミュニケートしていく、市場との対話を繰り返しながら安定的な金利観の形成を図っていきたい、この二点に尽きると思います。
ただし、金利機能が生かせないという非常な制約のもとで我々は政策をしなきゃいけない。それだけに、量的緩和政策の実効性のある部分については極力これを思い切って実行していく、これ以外の路線はございません。
おまけに、ある意味では今申し上げたように金利機能が効いてないために全然その話が進んでいかないということでですね。そういう意味で……(「時間だよ、五十七分だ」と呼ぶ者あり)ああ、ああ、ごめんなさい、ごめんなさい。四時までと思っていたんで。
日本銀行の責任事項になっております金融政策について申し上げますと、金利がほぼゼロという状況のもとでの金融政策でございますので、金利機能が活用できない。したがって、金融市場に流動性をたくさん供給する、その流動性が企業のお手元に早く届いて、企業の活動に有効に使っていただく、こういう経路を想定せざるを得ないし、現に、その経路で緩和政策の効果浸透を図る努力を続けているところでございます。
したがいまして、日本銀行としては金利機能をフルに発揮して金融の調整がまだできない段階であった。つまり、人為的な、一方的な数字のお仕着せによる規制はやめたけれども、一方、金利機能はフルに使えないということで、その間のつなぎとしては、日本銀行から各金融機関に対しまして節度ある融資をお願いするという形でそこを補ってきていました。
逆に言いますと、長い金利についてはマーケットの中で自然に形成されることにゆだねると、その方が市場参加者が現在及び将来の経済を見通しながら適切な資金配分を金利機能を通じて実現していくことができると、こういう考え方に基づいているものでございます。 現在は量的緩和がかなり極端な姿で進められておりますので、金利の一番短いところはほぼゼロということでございます。
それから、冷静に考えまして、私はかつても日本銀行にいたわけですけれども、かつて日本銀行にいました長い期間でございますが、私の仕事ぶりは一貫して、日本のこの経済社会において金利機能をしっかり生かす、市場メカニズムを十分生かした金融政策の姿を実現するということにかなり焦点を絞って仕事をさせていただきました。
なお、金利機能のうち、低利の実現という役割につきましては、我が国におけます持ち家住宅ストックの充実ぶりにかんがみ、今後は基本的に市場原理にゆだねるのが妥当であると考えますが、景気対策あるいは社会的弱者対応など、政策誘導が必要な分野が依然残ることも否めません。
それから、マーケットの規模がやっぱり十分大きくて、日本銀行が市場に介入しましても、基本的なマーケットの価格形成機能、つまり金利機能に対してひずみをもたらさない。日本銀行が一番大事なことは、金利機能が十分生きている金融・資本市場、これは金融政策の舞台でもありますので、日本銀行の行動でこの舞台に傷を付けるというふうなことは自己矛盾でございます。そういうことがないようにすることが第二点。
よく中前さんが、やはり金利はプラスであった方がいい、その方が、いわゆる金利機能、経済の新陳代謝を促すという意味の、つまり、金融の面から資源の再配分機能を強く発揮していく、ついては経済の構造改革、企業のビジネスモデルの変換を強く進めていく、おっしゃるとおりだと思います。
金融面でも、流動性は潤沢に供給されていても、これが一面では市場の機能を一部低下させている、コール市場が小さくなっているというのはその一つの現れかもしれませんし、言い換えれば金利機能が若干後退しているということも言えるかもしれません。こういったことが長く続いていくということは余りいいことではないと私は思っております。
そして二番目に、金利機能が低下しているかもしれないとおっしゃいました。塩川大臣は、日銀と政府の関係が大きく変わった時期であったと。そして四番目には、日銀が、プロパーのとおっしゃいましたけれども、伝統的な金融政策はひょっとしたら行えなくなっている局面かもしれないとおっしゃいました。
さらには、公的金融が金融市場の金利機能等を阻害している可能性がある。しかし一方で、現下の状況では政策系金融機関に対する期待は極めて大きい。これはまあ民間の動向を勘案してそうだと。第四には、民間金融機関の在り方と併せて検討して、目標を立てて、そこに至るまでの工程を考えていくべきである。つまり、本来、長期的にはこうあるべきだという姿と、それまでどのようなプロセスを経ていくかということであります。
○速水参考人 金利機能がうまく働いて、金融市場が正常化していくというのは、私自身もかねてからの望むところでございますけれども、就任以来、金融情勢というのはそういう方向に向かっていないわけでございます。何よりも早く経済活動が活発になるように、それに応じて金利収入や賃金が増加するような状態を実現することが必要だと思います。